説明文と論説文の違いとは?中学受験国語での見分け方と読み方
説明文は、事実や仕組みを読み手にわかるように伝える文章です。論説文は、筆者が自分の意見を示し、理由や具体例を挙げて読み手を納得させようとする文章です。どちらも説明的文章に入ります。
| 見るところ | 説明文 | 論説文 |
|---|---|---|
| 筆者の目的 | 事実や仕組みをわかるように伝える | 自分の考えに賛成してもらう |
| よく出る文末 | 「〜である」「〜している」 | 「〜べきだ」「〜ではないだろうか」「〜と考える」 |
| 文章の中心 | 事実、仕組み、手順 | 主張と、それを支える理由 |
| 設問でよく問われること | 仕組みの順序、言葉の意味 | 筆者の主張、理由、反対の考えとの違い |
ただし、二つの境目ははっきりしていません。説明文の最後で筆者が意見を述べることもありますし、論説文の途中に事実の説明が長く続くこともあります。入試の問題文でも、どちらと名乗って出てくるわけではありません。見分けは答えを出すための道具なので、名前を当てることより、筆者が意見を言っている文がどこにあるかを探すほうに時間を使います。
説明文は、仕組みの順序をつかむ
次は自作の短い例です。
植物の葉の裏には、気孔という小さなすき間がある。気孔からは、根から吸い上げた水が水蒸気となって出ていく。水が出ていくと、根から新しい水が引き上げられる。こうして、水は根から葉まで運ばれていく。
この段落に筆者の意見はありません。書かれているのは、気孔から水が出る、根から水が引き上げられる、という順序です。説明文で「どのようにして」「なぜ」と聞かれたら、出来事を順番に並べ直し、どの段階を答えるのかを確かめます。順番を矢印で書き出すと、一つ飛ばした答えに気づけます。
論説文は、主張と理由の組み合わせをつかむ
こちらも自作の例です。
学校の図書室は、本を借りる場所だと考えられている。しかし、調べものをしたり、友だちと本について話したりする場所としても使えるはずだ。本を借りる子が少ないからといって、図書室の時間を減らすべきではない。
最後の「図書室の時間を減らすべきではない」が筆者の主張です。その前の「しかし」の文が、主張を支える理由になっています。最初の文は、筆者が反対しようとしている、よくある考え方です。
論説文では、主張だけを抜き出しても点になりません。「筆者はなぜそう考えるのか」と聞かれたら理由の文を、「筆者の考えに合うものを選べ」と聞かれたら、反対側の考えを筆者の意見と取り違えていないかを確かめます。最初に置かれた一般的な考えを、筆者の主張だと読んでしまう誤りに気をつけます。
見分けに迷ったら、文末に印をつける
一読して判断できないときは、筆者の判断が出ている文末に印をつけていきます。「〜べきだ」「〜ではないか」「〜と考える」「〜にちがいない」などです。印のついた文が少なく、事実の説明が大半なら説明文として読みます。印のついた意見を支える理由が何段落にもわたって続くなら、論説文として読みます。説明文にも判断の文末は出てきますし、論説文の主張が最後に一度だけ書かれることもあるので、印の数だけで決めず、文章全体が意見を論じているかを見ます。
印をつけた文は、そのまま要旨をまとめる材料になります。主張を一文にまとめる手順は要旨問題の記事で、同じ主張が言葉を変えて繰り返される箇所の探し方は論説文の言い換えの記事で説明しています。
物語や随筆との違いも確かめたいとき
説明文・論説文と、物語・随筆などの文学的文章の違いは、説明的文章と文学的文章の違いの記事で例文を使って比べています。説明文で段落ごとの役割を見分ける練習は、説明文を段落の役割で読む記事にあります。
個別指導のご相談
説明的文章で主張と理由を取り違える場合、どの段落で読み違えたかを答案から確かめると、直す場所がしぼれます。国語先生.COM の個別指導では、お子さんの答案をもとに読み違えた箇所を一緒に確かめています。ご相談は公式サイトまたは公式LINEからどうぞ。