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説明的文章と文学的文章の違いとは?種類と読み方を例文で比べる
説明的文章は、筆者が事実や考えを説明し、読み手に納得してもらおうとする文章です。文学的文章は、人物・出来事・情景を通して、人の感じ方や関係の変化を描く文章です。
ただし、説明的文章にも体験談や感情のこもった表現は出てきますし、文学的文章にも出来事の因果や筋道があります。「文学だから気持ちだけ」「説明文だから接続詞だけ」と決めると、かえって本文を取り落とします。設問に答えるときは、ジャンル名より先に、本文のどの言葉が根拠になるかを確かめます。
| 見るところ | 文学的文章 | 説明的文章 |
|---|---|---|
| 文章の中心 | 人物や語り手に起きたこと、その受け止め方 | 筆者が伝えたい事実や考えと、その理由・具体例 |
| 根拠になりやすい言葉 | セリフ、行動、情景、前後で変わった様子 | 接続語、繰り返される言葉、対比、具体例と結論 |
| 設問で確かめること | だれが、何をきっかけに、どう変わったか | 筆者は何を主張し、どの事実や理由で支えているか |
それぞれに入る文章の種類
| 分類 | 主な種類 | 中学受験の塾での呼び方 |
|---|---|---|
| 文学的文章 | 物語、小説、随筆、詩、短歌・俳句 | 物語文、随筆文、詩 |
| 説明的文章 | 説明文、論説文、評論、記録・報告 | 説明文、論説文 |
迷いやすいのは随筆です。随筆は、筆者が自分の体験を書きながら、そこから考えたことを述べる文章です。上の表では文学的文章に入れましたが、筆者の考えを読み取るときは説明的文章と同じ読み方も使います。体験の部分と考えの部分を分ける読み方は、随筆文の記事で説明しています。
説明文と論説文はどちらも説明的文章です。説明文は事実や仕組みをわかるように伝え、論説文は筆者の意見を理由とともに主張します。違いと読み方は説明文と論説文の違いの記事にまとめました。
見分けに迷ったら、文章が何を中心に書いているかを確かめます。人物の言動や出来事を通して、気持ちや関係の変化を描いているなら文学的文章です。筆者が理由や例を挙げて、事実や自分の考えを読み手に示しているなら説明的文章です。会話や出来事の流れは記録や報告の文章にも出てくるので、それだけでは決めません。
文学的文章は、行動やセリフを気持ちの根拠として読む
次は自作の短い例です。
健は約束の時刻を過ぎても、駅の改札の前に立っていた。友だちから届いた「今日は行けない」というメッセージを読み、「大丈夫」とだけ返した。スマートフォンをしまうとき、健は画面を二度見た。
「健はどんな気持ちか」と聞かれたら、「がっかりしている」と先に決めるのではなく、本文に戻ります。約束を待っていたこと、「大丈夫」と短く返したこと、画面を二度見たことが根拠です。これらをつなげると、急な変更を受け止めきれず、残念に思いながら返事をしている、と読めます。どの気持ちを答える場合も、行動やセリフを添えられるかで確かめます。場面が切り替わるたびに人物の様子を整理する方法は、物語文の場面整理の記事にあります。
情景も根拠になりますが、意味を一つに決めつけません。雨、夕方、窓などの描写は、前後の出来事や人物の言葉と組み合わせて初めて、心情を考える材料になります。
説明的文章は、主張と支える材料の関係を追う
こちらも自作の例です。
夏の休み時間、校庭には日陰が少ない。そのため、暑い日には外で遊ぶ子が減る。校庭に木陰を増やせば、休み時間を外で過ごせる子が増えるだろう。だから、校庭の改修では遊具だけでなく植樹の場所も考えるべきだ。
この段落で筆者が言いたいのは、最後の「植樹の場所も考えるべきだ」です。その前には、日陰が少ないこと、暑い日に外遊びが減ること、木陰を増やした場合の見通しが置かれています。結論だけを抜き出すのでなく、どの事実や理由からその主張をしているかまで追うと、理由を問う設問にも答えやすくなります。
説明的文章では、「しかし」「だから」だけに印をつければ十分とは限りません。同じ意味を言い換えた箇所や、比べられている二つの考えも、筆者の結論をつかむ手がかりです。段落ごとの役割から主張を探す方法は、説明文を段落の役割で読む記事で説明しています。
共通して必要なのは、全体から根拠へ戻る読み方
文学的文章では「この場面で人物はどう変わったか」、説明的文章では「筆者は何を言いたいのか」を、読み終えた直後に短く言ってみます。そのうえで設問の傍線部や選択肢へ戻ると、細かい言葉を全体から切り離さずに済みます。全体をつかんでから根拠へ降りる練習は、マクロ→ミクロで読む型の記事で具体例を交えて説明しています。
家庭での見直しでは、答えより根拠の線を見る
丸付けのあと、正解・不正解だけで終わらせず、「その答えの根拠は本文のどこ?」と聞いてみてください。文学的文章なら、気持ちを書いた答えに対応するセリフや行動へ線が引けるかを見ます。説明的文章なら、主張と理由・具体例のつながりを本文で示せるかを見ます。根拠が曖昧なら、ジャンルを間違えたというより、本文へ戻る場所がまだ定まっていないのかもしれません。
読み方の迷いを整理したいとき
説明的文章と文学的文章のどちらで止まりやすいかを、解く途中の動作から整理したい方は、中学受験国語の弱点診断も使えます。答案を見ながら、どこから直すか相談したい場合は、弱点診断パックの内容・料金を見るをご覧ください。ご相談は公式サイトまたは公式LINEからどうぞ。