中学受験国語の小5で時間配分が崩れる、解く順番と残り時間の見方
家では解けるのに、模試では後半の大問が白紙になる場合は、読む時間と各設問にかかった時間を分けて確かめます。解く順番や、途中で残り時間を見る習慣があるかも見直します。
小5で時間配分が崩れやすくなる理由
使う教材や模試の文章・設問が長くなったときは、それまでの時間配分で解けるかを確かめます。その結果、頭から順番に全力で解くという小4までのやり方のままだと、前半の大問だけで時間の大半を使い切ってしまう子が出てきます。
時間の記録から、次のような状態になっていないかを確かめます。
- 1問目から丁寧に解こうとして、漢字や知識問題にまで時間をかけすぎる
- 文学的文章の記述で考え込み、気づいたら試験時間の半分以上が過ぎている
- 残り時間を意識していないため、終了5分前になって初めて後半が白紙だと気づく
解く順番と残り時間の確認を見直す一方で、語句が分からず止まったのか、根拠を探すのに時間がかかったのかも確かめます。時間配分だけを原因にしないようにします。
解く順番は得点効率で決める
解く順番は、得意不得意と、普段の演習でかかる時間をもとに決めます。短い時間で確実に点が取れる設問を先に処理し、時間がかかる設問は後回しにします。
- 漢字・知識問題は分かるものから短時間で解く。考え込まずに分かるものだけ先に埋め、迷うものは後回しにする
- 選択肢問題は、まず本文から答えの方向を考える即答法を使い、迷うものは消去法で確かめる。根拠探しに時間がかかりそうな一問一答型の記述よりも先に処理する
- 長い記述問題は、文章全体を読み終えてマクロを掴んでから着手する。本文の途中で止まって考え込むと、その後の設問全体の時間を圧迫する
ここで大事なのは、順番を変えるのは「解く作業の順番」であって「読む順番」ではないということです。物語文は一度通して全体をつかみ、設問を解く段になってから得点効率の高いものを先に処理します。読解の型自体についてはこちらの記事で詳しく整理しています。
残り時間は答案用紙の進み具合と結び付けて見る
時間配分を決めるだけでは不十分で、試験の最中にそれを守れているかを確認する仕組みが必要です。時計を見ても「あと何分」という数字だけを見て、それが今の進み具合に対して十分なのか不足しているのかを判断できない場合があります。
効果があるのは、試験開始前に残り時間の区切りを決めておき、その時点でどこまで進んでいるべきかをあらかじめ決めておく方法です。たとえば50分の試験なら、開始から15分経過した時点で大問1が終わっているか、30分経過した時点で大問2の設問の半分まで進んでいるか、というように、時間の節目と答案の進み具合をセットで確認します。
具体的な運用は次のようにします。
- 試験開始時に、残り時間の節目(残り35分・残り20分・残り10分など)を問題冒頭にメモしておく
- 節目が来たら一度手を止め、今どの大問のどの設問にいるかを確認する
- 予定より遅れていたら、今取り組んでいる設問が時間のかかる記述かどうかを判断し、時間がかかるなら印をつけて後回しにし、先に解ける問題へ進む
- 予定より進んでいたら、その分を記述の見直しや漢字の確認に回す
残り時間と答案の進み具合を比べれば、今の問題を続けるか、後半の問題に移るかを判断できます。
設問例で手順を確認する
架空の模試を想定します。50分の試験で、大問1が漢字・知識(配点10点)、大問2が文学的文章(配点40点、記述2問を含む)、大問3が説明的文章(配点40点、記述1問を含む)、大問4が選択肢中心の短文問題(配点10点)という構成だったとします。
順番通りに解こうとすると、大問2の記述で考え込んだ時点で時間の大半を失い、大問4に手をつけられずに終わる、というのが典型的な失敗パターンです。
得点効率で考えると、まず大問1の分かる問題を解きます。大問4が普段の演習で短時間に解ける形式なら、先に取り組む候補になります。選択肢だから簡単とは限らないので、大問2・3も含め、得意な文章と設問を先にする方針を練習で決めておきます。その後、大問2と大問3の本文をそれぞれマクロ→ミクロで読み、選択肢・抜き出しの設問を先に解いてから、残った時間で記述に着手します。記述が時間内に終わらなそうだと分かった時点で、3問ある記述のうちどれを優先するかを判断し、根拠を整理できていて、残り時間で答案を書き終えられるものから着手します。記述の着手判断や書き方の手順はこちらの記事にまとめています。
家庭でできる練習
時間配分の練習は、普段の演習に少し手を加えるだけで始められます。
- 模試や演習の前に、大問の内容と普段かかる時間を見て、配点が示されていればそれも参考に解く順番を決める
- 問題冒頭に残り時間の節目を3つほど書かせ、節目ごとに手を止めて進み具合を確認する習慣をつける
- 解き終わった後、どの節目で予定より遅れていたかを振り返り、遅れの原因が読むスピードか記述の着手判断かを本人に言わせる
- 時間切れで白紙になった設問があれば、それが記述なのか選択肢なのかを確認し、順番の決め方が妥当だったかを一緒に見直す
本文の読み取りに時間がかかる場合は、どこを読み返していたかも記録します。読むのが遅い場合の確認手順も参照してください。選択肢の比較で止まった場合は、選択肢の解法を確かめます。次の演習では、同じ段階で時間を使っていないかを見直します。
個別指導のご相談
時間配分が崩れたら、時間の記録と答案を比べ、どの作業で止まったかを確かめます。どこで時間が削られているかを一緒に確認したい場合は、国語先生.COMの個別指導で解き方を見直すこともできます。ご相談は公式サイトまたは公式LINEからお気軽にどうぞ。