小6の国語で過去問を解きっぱなしにしない復習手順
小6になると、国語の家庭学習は過去問演習が中心になります。ただ、解いた後の扱いが雑になっている家庭は少なくありません。丸つけをして点数を記録し、間違えた問題の解説を読んで「なるほど」と思って終わる。この流れを繰り返しても、次の過去問でまた同じ種類の失点をしてしまうことがよくあります。
原因は、過去問の復習を「正解か不正解か」だけで見ていることにあります。1年分を解き終えたら、時間配分・設問タイプ・記述要素という3つの視点に分けて見直すと、どの学校の過去問でも使える復習の型ができます。志望校ごとの出題傾向は年によって変わりますが、この復習の順序自体は共通して使えます。
当日は時間の記録と採点・原因の分類
過去問を解き終えた直後は、疲れていて集中力が落ちています。この状態で丸つけと直しを一気にやろうとすると、間違いの原因を深く考えずに解説を読んで納得しただけで終わりがちです。
解いた直後は時間を記録し、当日中に採点と間違いの原因の分類まで行います。本格的な解き直しは、翌日以降の落ち着いた時間に取り組みます。
- 大問ごとにかかった時間をメモする
- 見直しの時間が取れたかどうかを記録する
- 手ごたえがなかった設問に印をつける
家庭では記述以外を丸つけし、記述の部分点は指導者に確認します。間違いは、本文の読み違い、設問の取り違え、選択肢の吟味不足、知識不足、時間切れ・ケアレスミスに分けて記録します。
時間配分の見直しでどこで詰まったかを可視化する
大問ごとの所要時間だけでなく、語句、設問条件、根拠探し、答案を書く作業のどこで止まったかを確かめます。
時間の使い方では、例えば次のような状態がないかを見ます。
- 最初の文章で丁寧に読みすぎて、後半の大問が時間切れになる
- 最後まで解き終えたが、見直しの時間がまったく残っていない
前者であれば、最初の文章を読む段階からマクロ→ミクロの順で読む練習が必要です。文章全体の構造や場面の大きな流れを先につかんでから、傍線部の細部に降りていく読み方に慣れていない場合、最初の段落から一文ずつ丁寧に読んでしまい、時間を使い切ってしまいます。この読み方の型については読解の型で詳しく説明しています。
見直しの時間が残らなかった場合も、どの作業に時間がかかったかから判断します。選択肢に時間を使っていたなら、本文から答えの方向を考える即答法と、本文と照合する消去法の使い方を確認します。選択肢問題の解法フレームも参照してください。
設問タイプ別の直し順
解き直しの順番は、間違いの原因と使える時間に合わせて決めます。次は進め方の一例です。
- 選択肢問題:もう一度何も見ずに解いてから、選んだ選択肢と正解の選択肢を並べて、本文のどの記述が根拠になっているかを指で示せるか確認する
- 抜き出し・空欄補充:抜き出した箇所の前後を読み直し、指定字数や条件を見落としていなかったかを確認する
- 記述問題:最後に回す。時間がかかるうえ、他の設問の直しで文章全体の理解が深まってから取り組んだほうが精度が上がる
選択肢問題の直しでは、間違えた理由を「本文をよく読んでいなかった」で片づけないことが大切です。傍線部の前後だけを見て選んだのか、選択肢の言い回しを本文の表現に換言し直せていなかったのか、原因を一段階具体的にすると、次の過去問で同じ失点を避けやすくなります。
記述問題は要素で見る
記述問題の直しは、模範解答と自分の答案を見比べて「だいたい合っている」「全然違う」という印象だけで終わらせがちです。もう少し具体的に、答案を要素に分けて見るとずれの正体がわかります。
- 主語や状況説明が入っているか
- 傍線部が指している内容を正しく言いかえられているか
- 理由や心情の変化など、設問が求めている要素をすべて拾えているか
- 字数調整で本来必要な要素を削ってしまっていないか
家庭では得点を推測するより、模範解答と比べて自分の答案に何があり、何が抜けたかを確認します。部分点の判断は指導者に任せ、書き直しに必要な要素を整理します。記述問題の書き方5ステップも参照してください。
例えば、模範解答と答案の両方に「友人の言葉」があっても、それだけで同じ内容とは判断できません。何と言われ、その言葉をどう受け止め、気持ちがどう変わったかを本文で確かめます。設問が求めている内容を基準に、足りない要素を整理してください。
家庭でできる復習ルーティン
過去問1年分をすべて完璧に直そうとすると時間が足りなくなるので、優先順位をつけて回すのが現実的です。
- 解いた当日:時間を記録し、採点と間違いの原因の分類をする
- 翌日以降:何も見ずに解き直し、正解の根拠と誤答の理由を確認する
- 記述も模範解答と比べ、不足した要素を確かめて書き直す。採点で迷う箇所は指導者に質問する
- 一週間後:同じ問題をもう一度解き、本文の根拠を説明できるか確かめる
新しい年度を解く前に、前回の問題で正解の根拠と誤答の理由を説明できるか確かめます。解き直しに手が回っていなければ、過去問を進める量を指導者と調整します。
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