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中学受験国語で選択肢を二つ選ぶ問題、一つずつ根拠を確かめる

二つ選ぶうちの一つは合っていて、もう一つだけ違う。こうした答案を見直すときは、それぞれを選んだ根拠を分けて確認します。一つ目の根拠がはっきりしていても、二つ目まで正しいとは限りません。

「二つ選びなさい」という指示を確認したら、選ぶ数だけでなく、各選択肢が本文と合っているかを確かめます。一つ見つかったところで残りを流し読みせず、二つとも理由を説明できる状態にして答えます。

二つとも本文に照らして確かめる

一つ選ぶ場合も二つ選ぶ場合も、本文と選択肢を照合する基準は同じです。二つ選ぶ問題でも、誤りの根拠が明確な選択肢を消去して残りを絞れます。五択から三つを正しく除けば、残る二つが答えになります。

ただし、「よく分からないから残した」ものと「本文に合っていると確認できた」ものは区別します。消去した理由が曖昧だったり、残りが二つになっただけだったりする場合は、それぞれの対応箇所を本文に戻って確認しましょう。

ここでよくある誤りは、次のような考え方です。

  • 一番根拠が強いと感じた選択肢を一つ目に決める
  • 残りの選択肢を順番に見て、二つ目に「それなりに合っていそうな」ものを選ぶ
  • 二つ目を選んだ時点で、一つ目の根拠を再確認せずに解答欄へ記入する

この流れでは、二つ目の選択肢を選ぶときの基準が一つ目より甘くなっています。本文に根拠がある選択肢を探しているつもりが、途中から「残りの中で一番それらしいもの」を選ぶ作業に変わってしまうのです。選択肢問題の判定の基本は選択肢問題の解法フレームの即答法・消去法・根拠探しが土台ですが、二つ選ぶ設問でも、すべての選択肢にこの土台を適用します。

実演 五択から二つ選ぶ

次の練習用の架空の文章を読みます。

「校内の読書週間では、各学級が一冊ずつ本を推薦する。図書委員は推薦された本を集め、図書室の入口に展示する。展示する本には、推薦した学級の名前と薦める理由を書いた札を添える。展示期間中も、本を借りることができる。」

設問は「本文の内容として適切なものを二つ選びなさい」です。

  • ア:各学級は、読みたい本を何冊でも推薦できる。
  • イ:図書委員は、推薦された本を図書室の入口に展示する。
  • ウ:展示した本は、推薦数の多い順に並べる。
  • エ:展示する本の札には、推薦した学級の名前と薦める理由を書く。
  • オ:展示期間中は、展示している本を借りることができない。

イは、本文の二文目に書かれている内容と一致しています。ここで一つ見つかったとしても、残りを選ぶ作業は続きます。

  • アは、本文の「一冊ずつ」を「何冊でも」に変えています。推薦する冊数が合わないので除きます。
  • ウの、推薦数の多い順に並べるという決まりは本文にありません。書かれていない並べ方を根拠なく付け足しているため、答えには選べません。
  • エは、本文の三文目にある札の内容に一致します。
  • オは、展示期間中も借りられるという最後の文と反対です。

答えはイとエです。どちらも本文の対応箇所を示せます。ウは、現実にありそうな展示方法でも、この本文からは分かりません。一般にもっともらしいかどうかと、設問の本文に合っているかを分けて判断してください。

ここでは「誰が」「何を」「どこに」「どのように」を一つずつ確かめると、選択肢の違いが見えます。選択肢の一部分が合っているからといって、残りの部分も合うとは限りません。

一つ目が決まっても判定を止めない

例題では、イが決まった後も、ア・ウ・エ・オをそれぞれ本文と照合しました。「イより根拠が弱いが、残りの中ではよさそう」という理由では決めません。二つとも、設問が求める内容を満たしているかを確かめます。

選択肢の横に、本文に合うものは○、本文と食い違うものは×、判断を保留するものは?と付ける方法があります。本文にない内容が加わっている場合も、その箇所に印を残します。単に見つからないだけなのか、本文からは言えない内容なのかを区別し、迷ったときは前後の文も読みます。

○が三つになったら、本文と合っていない部分を見落としていないかを確認します。○が一つしかなければ、本文と同じ意味の言い換えを誤りとした可能性を調べます。いずれも、数を合わせるために根拠なく○×を書き換えず、判断の理由を本文で確かめてください。

全部の選択肢を読んだ後、選んだ二つの根拠と、除いた選択肢の問題点を確認します。設問によって答える向きが変わる点は、適切でないものを選ぶ設問の記事も参考にしてください。

記号の記入条件を確認する

二つ選ぶ設問では、解答欄に記号をどう書くかという条件も見落としやすい点です。設問文には、次のような指定が添えられていることがあります。

  • 「順不同」と明記され、選んだ記号の順序を問わない場合
  • 「アイウエオの順に二つ答えなさい」のように記入順を指定している場合
  • 解答欄のマス目や記号を書く枠が二つ用意されている場合

まず二つの記号が両方書かれているかを見ます。次に、記入順の指定があればその順に並べ、解答欄の形式に合わせて記入します。枠の数だけから書き方を決めず、設問文や答案用紙の注意書きも確認してください。

練習では、一つ目を選んだ時点で解答欄へ書き始めるより、問題冊子に候補を残しておき、二つの判定を終えてから転記する方法も試せます。見直しの際は、問題冊子で選んだ記号と解答欄の記号が一致しているかを確かめます。

本文全体の大づかみができていないと、選択肢を一つ一つ照合する時間そのものが足りなくなります。マクロ→ミクロの読み方で本文の骨格を先に押さえておく土台については読解の型の記事も参考にしてください。

家庭でできる練習

  • 過去に解いた選択肢問題の中から「二つ選びなさい」の設問だけを集めて見直す
  • 一つ目の正解を見つけた後、残りの選択肢それぞれに○×をつけ直す練習をする(すでに答えが分かっていても、根拠を言わせる)
  • 設問文に記入順や記号の指定があるかどうかを、解く前に指でなぞって確認させる
  • 不正解だった問題では、一つ目と二つ目どちらで根拠が甘くなっていたかを分けて記録する

二つのうち片方を外した場合も、原因を一つに決めつけず、どの語句を根拠に選んだのかを確認します。本文の読み違いなのか、選択肢の一部分を見落としたのか、記号の転記を誤ったのかによって、練習する箇所を変えましょう。

個別指導のご相談

二つ選ぶ設問でどちらの判定が甘くなりやすいかは、実際の答案を見ながら確認すると癖がつかみやすくなります。ひとりで練習を続けるのが難しいときは、国語先生.COMの個別指導で一緒に確認する方法もあります。ご相談は公式サイトまたは公式LINEからどうぞ。