中学受験国語の抜き出しで候補を絞れない子へ、条件と文脈で比べる方法
抜き出しで似た候補が二つ見つかったら、設問の条件と、それぞれの文脈を比べます。近い場所にあることや、設問と同じ語があることだけでは答えを決められません。
探す前に設問の条件を確認する
何を抜き出すのか、字数はいくつか、範囲や開始語に指定があるかを確かめます。「理由」を聞かれても、答えの末尾が必ず「から」になるとは限りません。本文の文字列をそのまま使い、文末を書き換えないでください。
心情の抜き出しでも同じです。気持ちの名前を抜くのか、気持ちが表れた行動を抜くのかで、探す内容が変わります。設問が何を求めているかを先に確認します。字数・範囲・開始語の確認法も参照してください。
候補の前後から人物と時点を確かめる
候補だけでなく前後の文を読み、誰について、いつのことを述べた箇所かを確かめます。意味が分からなければ、その段落や関係する場面まで範囲を広げます。
「たとえば」の後だから不正解、「本当の理由は」の後だから正解、と機械的に決めることもできません。設問がその例の内容を聞いていれば、例の中から答えを探します。接続語は、本文のどの内容とつながるかを読む手がかりです。
二つの候補を比べる例
次の架空の本文で考えます。
「太郎は昨年、足を痛めたので練習を休んだ。今年も大会前の練習を休んだが、その日は祖母を病院に送るためだった。」
設問は「太郎が今年、練習を休んだ理由を、本文から十字で抜き出しなさい」です。
「足を痛めたので」は昨年の理由なので、設問の時点と合いません。今年の理由として書かれているのは「祖母を病院に送るため」です。これは十字で、本文の文字列と一致します。「祖母を病院に送ったから」と言い換えると、抜き出しの答えではなくなります。
この例では、設問の「今年」と、本文の「昨年」「今年」を対応させました。候補の場所ではなく、時点と理由の内容が決め手です。
決まらないときは探す範囲も見直す
候補を比較しても決まらない場合は、二つのどちらかが正解だと決めつけず、探し方を見直します。
- 設問が問う人物・時点・内容と合っているか
- 抜き出す範囲を長く、または短く取りすぎていないか
- 別の段落や場面に、設問に合う表現がないか
- 字数・指定範囲・開始語を満たしているか
本文全体の流れから候補を探す手順はマクロ→ミクロの読み方で確認できます。似た候補が二か所にある例も、内容と範囲を比べる練習に使えます。
家庭でできる練習
解き直しでは、選んだ候補と選ばなかった候補に印をつけ、違いを説明します。「近かったから」で終えず、「昨年の理由なので、今年を問う設問には合わない」のように、設問と本文の対応を言えるか確かめます。
最後に、答案と本文を一字ずつ照合します。助詞や送り仮名まで写せているか、句読点を含めた数え方が設問の指定に合うかを確認してください。
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候補の比べ方は、実際にどこで迷っているかを答案から見ないと、家庭だけでは調整しにくい部分もあります。国語先生.COM の個別指導では、お子さまが候補を絞れずに迷った箇所を一緒に確認しながら練習しています。ご相談は公式サイトまたは公式LINEからお気軽にどうぞ。