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中学受験国語の点数が急に下がったとき 親子で確認する4項目

先週の模試まで安定していたのに、今回だけ偏差値が大きく落ちた。答案を見せてもらうと、本人も「なんでこんな点数なのか分からない」という顔をしていることがよくあります。こういうとき、多くの家庭がまず疑うのは「読解力が落ちたのではないか」という点です。しかし1回のテストだけで読解力そのものの低下と決めつけるのは早すぎます。読解力は数日で大きく落ちるものではなく、1回の点数急落の背後には、もっと限定的で分かりやすい原因が隠れていることが多いからです。

「読解力が落ちた」と決めつける前に

読解力の低下を疑う前に、まず確認したいのは、その回のテストで何が起きたかという事実です。点数が落ちたテストの答案を、単に丸つけの結果として見るのではなく、どの大問で、どの設問タイプで、どのタイミングで失点したかを親子で一緒にたどり直します。

このとき軸になるのが、文章相性・設問タイプ・時間配分・条件ミスの4項目です。読解の土台となる読み方の型(マクロ→ミクロ)自体が崩れているのか、それとも土台は保たれたまま別の場所でつまずいたのかを見分けることが、次に何を練習するかを決めるうえで欠かせません。読み方の型そのものについては偏差値を上げる読解の型で扱っていますので、答案を見て型が崩れていそうだと感じた場合はあわせて確認してみてください。

1つめ 文章相性だったか

本文のジャンルが、その回だけ苦手な方に偏っていなかったかを確認します。物語文が得意な子が、心情の動きが薄く論理展開が中心の説明文にあたった回、あるいは対比構造を掴むのが得意な子が、抽象度の高い随筆文にあたった回は、それだけで正答率が落ちることがあります。

見分け方は単純です。過去数回分の結果と本文のジャンルを並べ、今回の本文が普段より苦手なジャンルだったかを確認します。もし文章相性が原因であれば、これは実力の低下ではなく、その回の巡り合わせに近いものです。ただし苦手ジャンルが繰り返し出るのであれば、その回だけの偶然ではなく、放置してよい差ではなくなります。

2つめ 設問タイプで崩れたか

大問ごとの正答率を見て、選択肢・抜き出し・記述のどれか一つだけ極端に落ちていないかを確認します。普段8割取れている選択肢が今回は5割しか取れていない、記述はいつも通り部分点が入っているのに選択肢だけ崩れている、といった偏りがあれば、原因は読解全体ではなく特定の解法が機能していなかった可能性が高くなります。

選択肢問題であれば、選択肢を見る前に本文から答えを考え、選択肢を本文と照らして消去する手順を踏めていたか聞いてみます。根拠を確認せずに選んでいた形跡があれば、解き方の手順を見直します。選択肢の解法の型は選択肢問題の解法フレームにまとめています。

3つめ 時間配分が原因か

最後の大問が白紙に近い、記述欄が普段より明らかに短い、といった痕跡があれば、時間配分の失敗を疑います。この場合、前半の大問にどれくらい時間をかけたかを本人に聞き、想定より時間を使いすぎた大問がなかったかを確認します。

時間配分の失敗は、本文を読む力そのものとは別の問題です。前半でつまずいた設問に固執して時間を使い切ってしまうと、後半では本来解けるはずの設問まで手つかずのまま終わります。これは読解力の低下として現れますが、実際には試験運びの問題であることが少なくありません。

4つめ 条件ミスで落としていないか

一見、内容は的外れではないのに点が入っていない設問がないかを確認します。「二つ挙げなさい」と指定されているのに一つしか書いていない、「理由を」と聞かれているのに気持ちの説明で終わっている、「本文中の言葉を使って」とあるのに自分の言葉で言い換えている。こうした条件ミスは、本文の理解ができていても、設問文を精読する手順が抜けているだけで起きます。

条件ミスによる失点は、読解力の問題として片づけると見落としやすいのが特徴です。答えの方向性自体は合っているため、一見すると「惜しい間違い」に見えますが、条件を満たしていない答案は得点にならないので、テストの結果だけを見ると読解が崩れたように映ります。条件の見落としを防ぐ具体的な手順は設問条件を読み落とす子への10秒チェックに整理していますので、条件ミスが疑われる場合はそちらも参考にしてください。

親子で答案を並べる15分の手順

点数が急に落ちたテストが返ってきたら、採点直後に解き直しを急がず、後で振り返る時間を決めてから次の手順で答案を見直します。

  • 大問ごとに正答率を出し、普段より明らかに低い大問を一つ選ぶ
  • その大問の本文ジャンルを確認し、過去の得意不得意と照らす
  • 失点した設問が選択肢・抜き出し・記述のどれに集中しているかを数える
  • 最後の大問や記述欄が空白や極端に短くなっていないかを見る
  • 内容は合っていそうなのに点が入っていない設問を探し、条件文を読み直す

この5つを順に見ていくと、4項目のうちどこに原因が集中しているかが浮かび上がってきます。原因が一つに絞れないこともありますが、その場合でも「今回は複数が重なった」ということ自体が分かれば、次回に向けて何を優先して直すかを決めやすくなります。

大切なのは、1回の点数だけを見て一喜一憂しないことです。読解力そのものの低下かどうかは、次の1、2回のテストでも同じ大問・同じ設問タイプで同じ崩れ方をするかを見て、初めて判断できます。今回の答案から原因の見当がついたら、その部分を次回までの練習に絞り込み、次のテストで同じ崩れ方が再現するかを確認する、というサイクルで見ていくと、急な点数の上下に振り回されにくくなります。

個別指導のご相談

答案のどこで崩れたかは、一緒に見ながら整理したほうが見つけやすいことも多くあります。家庭での確認だけでは原因の切り分けが難しいと感じたら、国語先生.COMの個別指導で答案を見ながら一緒に確認することもできます。ご相談は公式サイトまたは公式LINEからお気軽にどうぞ。