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中学受験国語の段落並べ替え、指示語と話題から順番を探す

段落並べ替えでは、話題が似ている二つの段落を隣に置いただけでは答えになりません。前の段落で出した内容を次の段落が受けているか、文章全体がどこへ向かうかまで確かめる必要があります。一か所を入れ違えると、後ろの段落がすべてずれてしまうためです。

手がかりを見つけた瞬間に順番を決めるのではなく、全体の流れをつかんでから、段落どうしの根拠を置いていきます。選択肢問題で根拠を探すときと同じく、答えには「なぜこの前後になるのか」を説明できる材料が必要です。

先に文章全体の話題の流れを見る

段落を一つずつ細かく照合する前に、すべてを通して読みます。この段階では、各段落の中心を短い言葉でメモします。たとえば「問題の提示」「方法の説明」「利点」「注意点」「結論」のように、何を担っている段落かを捉えます。正しい順番をまだ決める必要はありません。

ここで見るのは、文章が大きくどう進むかです。ある事柄を紹介してから理由や具体例を述べるのか、問いを出してから答えを示すのか、利点と注意点を比べたあとに結論へ進むのかを考えます。このマクロな見通しがあると、局所的にはつながりそうでも、文章の向きに合わない組み合わせを外せます。文章全体をマクロからミクロへ読む考え方は、読解の型でも扱っています。

次に、各段落の始めと終わりを見ます。始めには前の段落を受ける言葉が、終わりには次の段落へ渡す話題が置かれることがあります。ただし、始めと終わりだけで答えを決めません。途中で理由が補われたり、具体例が結論を受け直したりする段落では、全文を読まなければ前後関係を取り違えるからです。

指示語と接続語は候補を絞る手がかりです

「この方法」「その結果」「しかし」といった言葉は、前後を考える強い手がかりになります。ただし、指示語や接続語が段落の冒頭にあるだけで、先頭に置けないと決めることはできません。指す内容が同じ段落の後の文で説明される場合もありますし、問題文の条件を受けている場合もあります。

見るべきなのは、その言葉が段落の外にある内容を必要としているかです。「この方法」とあれば、候補となる前の段落に方法の具体があるかを探します。「しかし」なら、その前に何と対比する内容があるかを確かめます。対応する内容が見つからない並びは外せます。指示語は、傍線部の問題と同じように、指示語の指す内容を確かめます。

先頭候補も、消去法で仮に絞るだけです。前提を必要としない導入段落は先頭候補になりやすい一方、実際には後ろに置くほうが全体の流れに合うこともあります。先頭を一つに決めたら、最後まで並べて読み、どの接続も説明できるかを確かめてください。

つながる組を作る

一度に全体の順番を決めにくいときは、指示語、接続語、換言、話題の対比をもとに、前後につながる二段落を探します。根拠を説明できる組から仮に並べ、ほかの段落を加えたときにもつながるかを確認します。

たとえば、ある段落に「この決まり」とあり、別の段落に制度の内容が具体的に書かれていれば、その二つはまず近くに置く候補になります。しかし、それだけでは前後は決まりません。制度を導入したあとに例を置くのか、課題を述べたあとに制度を出すのかは、全文の話題の流れで確認します。話題が同じというだけで並べず、同じ語が換言されているか、原因と結果になっているかも読み取ります。

架空の例題を本文から解く

次の四段落を正しい順に並べます。どの段落にも、順番を決めるための文を残しています。

  • A この方法の便利さは、遠くにいる人にも同じ知らせをすぐ届けられる点にある。
  • B 地域の祭りの準備では、担当者同士が連絡を取り合う。近年は、連絡用のグループを使うことも増えた。
  • C しかし、この便利さには注意点もある。速く伝わるほど、内容を確かめないまま知らせが広がる危険もある。
  • D そのため、発信前に日時や場所を確かめる必要がある。

答えはB→A→C→Dです。Bは「地域の祭りの準備」と「連絡用のグループ」を紹介しており、ほかの段落が必要とする前提を持っています。Aの「この方法」は、Bの連絡用のグループを指します。B→A以外では、Aが何を受けるのか決まりません。

次に、Aは便利さを述べ、Cは「この便利さ」でAを受け、「しかし」でその便利さと対比する危険を述べます。A→Cなら、逆接の相手が本文にあります。Cの危険を受けてDが「そのため」と発信前の確認を述べるので、C→Dになります。DをCより前に置くと、何を受けた対策なのかが本文にありません。この例では、各接続に根拠があるため、B→A→C→Dだけが成り立ちます。

文挿入問題でも、候補の前と後ろの両方を照合して位置を決めます。段落並べ替えで迷ったときは、文挿入問題の前後確認と同じように、つなげた直後の文章を通して読んでください。

家庭では根拠を書いて並べる

家庭で練習するなら、短い説明文を段落ごとに分け、元の順番を見せずに並べ替えます。解いたあとに正解だけを確認せず、各段落の役割と、前後をつないだ言葉を口頭かメモで示します。

  1. 先に全段落を読み、それぞれの中心を一言で書きます。
  2. 「この」「そのため」「しかし」などに印を付け、受ける内容と対比する内容を探します。
  3. 仮に並べたら全文を読み、つながりを説明できない場所を直します。

始めと終わりの一文に線を引く練習は役立ちます。ただし、話題が似た段落ばかりのとき、指示語の指す内容が途中にあるとき、理由や例が段落の中ほどにあるときは、全文を読みます。最初と最後の一文は手がかりを探す場所です。そこで見つからなければ段落の途中も読み、最後には全文のつながりを確認してください。

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