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【小5】予習シリーズ国語の使い方完全ガイド|偏差値を上げる順序

予習シリーズ国語の小5は、中学受験国語の「型」が一気に増える学年です。文学的文章・説明的文章の本格化、抜き出し・選択肢・記述の三種が揃い、語彙の取りこぼしが偏差値に直結し始める時期でもあります。

ところが多くの家庭で「テキストの順番通りにやれば伸びる」と思い込まれていて、これがいちばんの落とし穴です。予習シリーズ国語は、教材そのものの完成度は高いのですが、順番通りに解いているだけでは、子ども自身が身につけるべき「読み方の型」までは自動的には抜けません。テキストは題材と設問を与えてくれますが、それをどう料理するかは家庭・塾側の運用次第です。

本記事では、現役の中学受験国語講師として、予習シリーズ国語(小5)を読解の型/記述/語彙の3軸でどう使い分けるかを解説します。

予習シリーズ国語(小5)の全体像

小4までは「読めば解ける」問題が多かったのが、小5から急に文章の構造を把握しないと解けない問題に切り替わります。具体的には次の3つです。

  • 文学的文章で「心情の変化」を辿る問題
  • 説明的文章で「対比」「換言(言い換え)」を見抜く問題
  • 字数指定のある記述問題

ここで多くの子が止まります。なぜなら小4までの「直感で読む」やり方が通用しなくなるからです。週テストの点数が急に下がったとき、多くの保護者は「今週の単元が難しかった」と捉えがちですが、実際には単元の難易度以前に、読み方の型そのものが更新されていないことが原因であるケースが少なくありません。

「読解の型」を先に入れる:マクロ→ミクロで読む技術

指導するときに必ず最初に入れるのが、マクロ→ミクロの順で読むという型です。

  • マクロ:文章全体で何を言っているか/心情の方向(上向き・下向き)
  • ミクロ:傍線部の前後/指示語/接続詞

予習シリーズの本文を読むとき、まず1分かけて「この文章は全体として何を言いたいのか」を口に出して言わせる。これだけで、傍線部問題の正答率が変わります。

具体的には、文学的文章の回では本文を読み終えた直後に「主人公の気持ちは最初と最後でどう変わった?」と聞き、説明的文章の回では「筆者がいちばん言いたかった一文はどこ?」と聞く。この一言だけで、子どもの中に「まず全体を掴む」という順序が刷り込まれていきます。逆に、いきなり設問のミクロ(傍線部の前後)から入る子は、選択肢問題で消去法の精度が落ち、記述問題でも本文の主張とずれた答案を書きがちです。予習シリーズの週テストで点数のブレが大きい場合、まずはこのマクロを掴む習慣が抜けていないかを疑ってみてください。マクロ→ミクロの型そのものをさらに掘り下げたい方は、マクロ→ミクロの型を解説した記事も参考になります。

記述問題は「ゴール設定→肉付け」で型化する

記述問題で多いのが「いきなり書き始める」失敗です。これは順番が逆で、まずゴール(着地点)を1文で決めてから肉付けするのが正しい順序です。

具体的な手順は次のとおりです。

  1. 設問が何を聞いているかを「〜こと。」の形で決める(ゴール設定)
  2. 本文から根拠を2つ選ぶ
  3. ゴールに向けて根拠を肉付けする
  4. 字数調整

この型を入れるだけで、記述の点数が安定します。予習シリーズの記述問題は、大問の後半に配置されていることが多く、時間切れで手をつけられずに終わる子も少なくありません。ゴール設定を先に済ませてしまえば、時間内に骨組みだけでも埋められるようになり、部分点の取りこぼしが減ります。

語彙の面でも、小5の予習シリーズは要注意です。本文中に出てくる抽象語や心情語を「なんとなく分かった気になって読み飛ばす」子が非常に多く、この読み飛ばしが記述の減点、選択肢問題の誤答に直結します。週の学習の中で、本文中に出てきた知らない言葉を書き出し、換言できるかを確認する時間を10分だけでも取ると、語彙の抜けが可視化されます。特に説明的文章では、筆者がひとつの主張を言葉を変えて繰り返す換言の技術が使われているため、語彙の理解がそのまま対比構造や主張の理解につながります。

1週間の回し方の目安

予習シリーズは1週間サイクルで進むことが多い教材です。目安として、次のような回し方が機能しやすいと感じています。

  • 前半(本文が配られた直後):まず音読し、マクロ(全体で何を言っているか)を口頭で確認する
  • 中盤:設問を解く。選択肢は即答法→消去法の順、記述はゴール設定→肉付けの順で
  • 週末(週テスト前):間違えた問題を、観点(マクロを外したのかミクロで外したのか)で振り返る

順番通りに単元を消化するだけでなく、この「型を通す」意識を1週間の中に組み込めるかどうかが、小5の後半から偏差値に差がつくポイントになります。

家庭学習だけで進める場合の注意点

塾に通わず予習シリーズを家庭学習で使う場合、教材の質は高くても、丸つけと解き直しの質が偏差値を左右します。特に記述問題は模範解答と表現が違うだけで「不正解」と判断してしまう保護者が多く、本来は部分点になる答案を切り捨ててしまうケースがあります。塾なしで国語を進める場合の教材の組み合わせ方については、塾なし中学受験の国語教材の記事でも詳しく取り上げています。


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