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中学受験国語の家庭学習を15分で続ける 読解・語彙・記述の小分け法

毎日15分の家庭学習で長文一題を解き終えられない場合は、練習する手順を分けてみます。すでに読んだ本文を使い、根拠探しや語彙の確認など、その日に取り組む内容を一つ決めます。

文章の長さや習熟度によって、15分でできる量は変わります。ここでは、長文一題を通して解く時間とは別に、根拠探し・語彙・記述の一部を日替わりで練習する例を示します。

一題を通して解こうとすると崩れる理由

長文読解は、本文を読む、設問を確認する、根拠を探す、選択肢を吟味する、記述をまとめるという複数の作業が積み重なってできています。15分でこの全部をやろうとすると、たいてい本文を読む段階で時間の大半を使ってしまい、肝心の設問部分が駆け足になります。結果として「読んだけれど何が身についたのか分からない」という状態のまま終わってしまいます。

以前、家庭学習を週3回・20〜30分のサイクルで回す配分を週3回ルーティンの記事で紹介しました。今回はさらに時間が取りにくい家庭向けに、同じ考え方を15分単位まで圧縮した実践編です。時間を圧縮する分、一題を通して解くことは早々にあきらめて、動作を一つだけ抜き出して練習します。

15分で扱う動作は一つに絞る

15分の中で欲張らないことが前提です。目安として、一日に扱う動作は次のどれか一つだけに絞ります。

  • 根拠探しの日 傍線部に対応する本文の箇所だけを探して印をつける
  • 語彙の日 文章中の言葉を3つ選び、文脈から意味を推測して言いかえる
  • 記述の日 設問一問分だけ、要素を箇条書きにしてから一文にまとめる

一題を全部解く必要はありません。すでに解いたことのある文章や、模試・問題集の直しの一部を素材にしてかまいません。その日に練習する手順を決めてから素材を選びます。

根拠探しの日 設問に対応する箇所を確かめる

根拠探しの日は、設問に答えることそのものを目的にしません。傍線部が本文のどこと対応しているかを見つけて印をつけるところまでで終わりにします。

例えば「傍線部で主人公が立ち止まったのはなぜか」という設問があれば、選択肢を選ばせずに、本文全体の流れを思い出してから、行動や心情の理由を示す箇所を探します。根拠は傍線部のすぐ近くとは限りません。全体から候補を絞り、該当箇所を詳しく読むマクロ→ミクロの練習です。全体の流れを掴んでから細部に降りるという読み方の基本は読解の型をマクロ→ミクロの軸で解説した記事にまとめているので、根拠探しに時間がかかる場合はあわせて確認してください。

根拠の場所さえ正しく指せていれば、その日は正解を出せなくてもよしとします。場所を外していた場合だけ、なぜそこを選んだのかを聞いて、読み違えた理由を一緒に確認します。

語彙の日 知識より言いかえの練習に時間を使う

語彙の日は、語の意味を覚えることと、その語が本文でどのように使われているかを確かめることを組み合わせます。文脈から推測した意味を、辞書で確かめるところまで行います。

やり方は次の通りです。

  • 文章の中から意味があいまいな言葉を3つ選ぶ
  • 辞書を引く前に、前後の文脈から意味を推測させる
  • 辞書で意味を確かめてから本文へ戻り、文脈に合う意味を身近な言葉で言いかえる

「戸惑う」を「どうしていいか分からなくなる」に言いかえるといった、難しくない言葉から始めるほうが記述の換言に近づきます。15分あれば3語で十分で、無理に数を増やす必要はありません。

記述の日 一問だけ要素を分けてから書く

記述の日は、設問を一問だけ扱います。いきなり解答欄に書かせず、設問に必要な要素を本文から拾い、箇条書きにしてから一文につなげる手順を踏みます。この手順の詳細は記述問題を5つのステップに分けて解説した記事にまとめているので、要素の拾い方に迷う場合は参考にしてください。

15分という時間の制約上、字数調整まで丁寧に行う余裕はない日もあります。その場合は、要素を漏れなく拾えたかどうかまでで区切ってしまってかまいません。文章として整えるのは翌日以降でよく、要素集めの精度を優先します。

短時間でも記録だけは残す

15分の練習は一回ごとの負荷が小さい分、何をやったか記録に残しておかないと積み重なりが見えにくくなります。ノートの端に「9/17 根拠探し 傍線部の場所は正解」といった一行を残すだけでも、後から振り返ったときにどの動作が安定してきたかが分かります。同じ動作でも週によって正解の日と外す日が入れ替わるのは自然なことなので、一回ごとの結果に一喜一憂せず、数週間単位で傾向を見るようにします。

練習を続けても同じところで止まる場合は、記録と本文・答案を指導者に見てもらい、読み方、語句の理解、設問条件のどこでつまずいているかを確かめます。

個別指導のご相談

家庭での短時間練習を続けても特定のつまずきが解消しない場合や、お子さんに合わせた読解・記述の指導を相談したい場合は、国語先生.COMから個別指導の詳細をご確認いただけます。ご相談やお問い合わせは公式LINEからお気軽にどうぞ。